季節の風の中で

自然に感動した時、生きている事を実感する。その感動を誰かに伝えたい

カテゴリ: 日展

美術の窓に掲載されたのは、これで4回目。
過去3回は、
公募展便りの日洋展に掲載され、掲載誌も無料で送られて来た。


正直、「
3回も無料で、いいのかな?」と思っていた。公募展に出品していると、さまざまな出版社から高額な掲載勧誘がある。その中で、美術の窓の勧誘は抑制的で印象は悪くなかった。

DSCN5255
さすがに、3回目の去年8月には、定期購読の勧誘があった。現在、新美術新聞を定期購読している。義理があり、それをやめる訳にもいかない。さらに、美術の窓の定期購読は、年金生活者にはちょっと重い。

でも、相手も仕事、気は心だ。気持ちよく短期の定期購読に応じた。

DSCN5256
1月号が届いた。少し前に、新美術新聞も届いていた。
新美術新聞を先に読み、少し遅れて美術の窓を開いた。そこに、思いもよらず、公募展便り日展に作品が掲載されていた。


私にとっ
日展は、入選するかどうかの厳しい世界だ。そこに作品が掲載されたのだから、過去3回とは次元が違う。記者の好みによる選択だろうが、普通に考えて、次はない。


またまた、日展関連記事で引っ張ってしまったが、幸先は
良い。

にほんブログ村 美術ブログ 油彩画へ
にほんブログ村

私が所属する日洋会の日展出品者懇親会には早々行って来たが、いろいろな用事が重なって肝心の日展には、まだ見に行っていなかった。昨日ようやく行って来た。

DSCN5089
近くにいた人が撮ってくれた

会期も半ばだが、去年より入場者は多い感じがした。
いつものように、第1室から順に見ていく。THE日展、「さすが・・」と緊張感がある。


DSCN5062
私のいちおし 山本佳子さん2度目の特選 ずっと昔からファンだ

部屋が進み、終わりに近づくと、私の作品が現れたとしても別に違和感がないような気がした。

見に行ってくれた友人が「みんな力が入っているなあと思って進んでいくと、普通そこにあった。」とメールで云っていた。

このあたりの作品はギリギリ入選らしい。逆に、ギリギリで落ちた人が大勢いるということでもある。
運が良かったのを実感する。

私の好きな作品 このような表現ができたらいいなと思う
DSCN5068
吉崎道治さん
DSCN5071
佐藤哲さん
DSCN5077
岡田征彦さん
DSCN5074
松下久信さん
DSCN5079
歳島洋一郎さん
DSCN5082
藤川耕太郎さん
DSCN5092
林幸雄さん

絵を描く者として、立体表現できる人を尊敬している
DSCN5102
自然さがとてもいい
DSCN5099
立ち姿が美しい
にほんブログ村 美術ブログ 油彩画へ
にほんブログ村

昨夜、寒冷前線が通過し、今朝は冷えた。
友人に稲ワラを貰いに行き、家庭菜園の棚に掛けて帰ってきたのが、ちょうど正午ごろ。

先に玄関に廻った妻が速達封筒を手に「お父さんー!」。今日15時に日展の入選発表があるのは知っていたが、まだその時間には早すぎる。

それに封筒はちょっと薄い。入選した時の封筒は、いろいろな書類が入っているから厚みがある。「今年はだめだだったな」と思った。


DSCN4999
秋日燦々(油彩F100)

結果は、3度目の日展入選だった。
連続入選だから、本当はとっても嬉しいのだが、この歳になって、はしゃいで喜ぶのも恥ずかしい。去年は、ちょうど孫が来ていて、「2度あることはマグレとは言わない」と嬉しいことを言った。

なんで通るようになったのだろう。
「無欲がいいんだろう」なんて云っておきながら、欲を出して「来年は何を描いたらいいのだろう」と、おもわず妻と同時に同じことを云った。


「お昼、お祝いしちゃう?」、「いや、晩にしよう」。昨日の暑さだったら即乾杯だった。

にほんブログ村 美術ブログ 油彩画へ
にほんブログ村

細かい理屈は抜きで、絵は、描きたい気持ちが一番大事で、描きたい物を描きたいように描けばいい。

いい作品は、結果的にいい構図になっている。無意識に、いい構図を選んでいるのだと思う。

DSCN4953 (1280x960)
妻が絵本作りでこんなことをやっていたので参考にした (100号部分)

風景画は現場スケッチがスタート。風景を写し取るだけなら写生で終わる。自分が感動しなければ、他人がその作品に感動する訳がない。

自分の目で見た風景に何を感じたのか、何を描きたかったのかを持ち続けることだ。

DSCN4952 (1280x960)
人物の配置を検討するにはいい方法だと思う

表現者として公募展活動をしていると、見る人がどう感じるかを多分に意識する。審査員を意識して、「この絵はどうだ!」的な絵になりがちだ。

それよりも、もっとリラックスした、物語を感じさせるような何かが必要なのだ。それを日展で小学生が教えてくれた。今、それをヒントに描いている。

にほんブログ村 美術ブログ 油彩画へ
にほんブログ村

永らく生き、人と誠実に付き合っていたら、良いことが巡って来た。マスコミに、二人展の事を紹介してくれたのは、古い友人だった。

今度は、また別の古い友人が、画廊を紹介してくれた。
湘南平塚画廊が、私の絵を2枚置いてくれるようになり、今日、作品を飾ってきた。


DSCN4922

生活が懸かっている訳でもない。簡単に売れるものではないことは承知の上で、プライドが保てる、それなりの価格を付けてきた。

DSCN4913

こういう機会を欲している人は大勢いると思う。
自分から働きかけなくても、周りがそういう機会を作ってくれるのは、ありがたい。


私の絵が急に変わったのではない。日展に通ったという事が大きなファクターなのだ。そのことが独り歩きする。

にほんブログ村 美術ブログ 油彩画へ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ