季節の風の中で

自然に感動した時、生きている事を実感する。その感動を誰かに伝えたい

カテゴリ: 伊豆路スケッチ旅

去年の暮、地元美術会のスケッチに行った須崎は、下田駅からバスは朝晩の2便のみ、コンビニもない。

すでに朝の便はない。下田駅近くのコンビニで昼食を買い、タクシー2台に分乗して10分ほど須崎へ。

 

他のメンバーは、宿近くの磯から見える石廊崎方面の海岸風景が気に入ったようだ。そこから東に歩いて数分の須崎港に向かったのは私一人だけ。


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 静かな港(F10 油彩)

最近の漁港は、部外者立入禁止とか何かと制約が多いが、ここはまったくそんなことはなった。むかしの漁港はどこもこんな感じだった。

 

最初に堤防のカーブと日陰が目に入った。手前に陸揚げされた小型漁船が数隻、シーズンオフの静かな雰囲気が良かった。

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元日の能登地震に驚いた。
10年前、7日間、奥能登をスケッチ旅をした。今回の震源地の禄剛崎で狼煙港を描いた。輪島でも描いた。「あそこで大地震が起きたんだ。」、その時に出会ったお年寄りの事が頭にうかぶ。



箱根駅伝が終わり、夕方、総合公園でジョギングし、2024年が始まった。

我が家では、何十年も同じパターンで1年が始まる。
多くは望まない、今年は波乱の1年にならないように願う。
これからは、「もう1年、あと1年」と願いは変っていく。


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漁港を絵にしようとすると、どうしても同じような構図になる。

昨年の暮れに行った、南伊豆須崎港のもう1枚のスケッチ。東側の奥まったところには、小さな港の風情があった。

右上の堤防の切れ目から海岸線に出ると、爪木崎まで約3Kmの須崎遊歩道が続く。


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湘南市民美術会の恒例年行事一泊二日のスケッチ会で須崎に行って来た。

コロナで見合わせ続け、3年振りだった。前回は10名くらいだったが今回は6名、少し寂しくなった。3年間で、何人かが体力も気力も落ちたのだ。

残り少ない人生で、コロナの期間はもったいなかったと、あらためて思う。

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堤防のカーブが良かった 人の目を通したスケッチは、あとあとのために大事

須崎は小さな漁港と紹介されていたが、実際は、私のイメージの3倍くらい大きかった。

漁師さんの話では、昔は絵を描き来る人は多かったが、最近ではめずらしいらしい。


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来年の公募展用の100号2枚は白浜港を描くつもりでいる。これは2枚目用の習作。

明確な構図を意識してスケッチを始めるわけでもない。「ああ、良い風景だ」という感覚が、結果的にほぼ構図的に良さそうな場所を選んでいる。

「ここで描こうと決めた時、絵は半分完成している。」というのが私の持論だ。


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伊豆白浜港Ⅱ(油彩P10)

見えたものがそのまま絵になれば一番いいのだが、大抵、いろいろ不都合があり、創らなければいけない。それも、その人のセンスで、うまくいったり、うまくいかなかったり、いろいろ。

無いものは描けない。だから1枚の作品を描くためには、何枚もスケッチをしてくる。

この作品の「主題は?」と訊ねられたら、ちょっと困る。「この風景画に感動したのです。」としか答えられない。

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タイトルを伊豆白浜港1としたのは、次回はⅡにするつもりでこの記事を書き始めた。4月の水彩スケッチを油彩にした1枚。

凡人画家の画風は、ほぼ変わらない。それでも「画風が変わりましたね」と云われることもある。

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伊豆白浜港1(油彩F10)

好きで描いていると云っても、公募展に出すのだから、当然、審査を意識している。描くごとに、何かが少しづつ変わっているのだろう。

私の場合、作品の良し悪しは、技術的なものではなく、何を描くかによってほぼ決まってしまう。自分の感性を信じるしかない。そのためには、何度もスケッチに出掛けることだと思う。

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