根岸の床屋
この床屋は、根岸製油所の近くの不動下にある。最初の転勤で根岸に来たときから、ずっと通っている。
同期は沖縄、室蘭まで転勤したのに、私は5回の転勤も、運良く京浜地区ばかりだった。そして、リタイヤ後も、この床屋に通っている。
50年も経過し、独身だった親父さんも、今や脊柱間狭窄症。私が行くと、半分いすに座り、腰をさすりながら、理髪してくれる。

根岸の床屋(F6油彩)
「遠いところから来てくれるから・・」と、云って、電車賃分をサービスし、時には、昼食まで出してくれる。
主役が息子の代になった時、改装し、店の名前は Hair Factory ○○と、横文字になった。これから、”床屋”という言葉は、死語になる運命にある。
電車に乗り、1時間かけて理髪に行くのは億劫になった。この絵を店に飾ってもらって、おしまいにしようかとも思っている。
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