私も、市販品には自分の絵に合うものがなかったので、自作しました。
体裁は市販品に劣らない。軽く、安価で、強度もある。重ねることができ、保管にかさばらない構造です。
個展に使うもの、公募展用の100号額まで、すべて自作です。額がたくさん必要な人は参考にして下さい。
この記事は、過去に複数回に分けて書いたブログを、準備編と実践編の2区分に編集し、読みやすくしました。
まず、最初に完成品を見て下さい。
興味を持ったら、以下の記事を読んで下さい。内容は、マニアックでめちゃめちゃ長いです。読み通すのが面倒な人は、アイデア部分だけも参考にして下さい。
記事は以下の目次の順で書いてあります。
1 準備
1-1 断面図
1-2 平面図
1-3 材料
1-4 工具
2 部品製作
2-1 P6額の設計図
2-2 部材切出
3 組み立て
3―1 キャンバス枠の組立
3-2 内窓およびベースの突合せ貼付
3-3 モール組立
3-4 ベースにマット貼り
3-5 内窓とキャンバス枠の組付
3-6 内窓とベースを重合せ組付
3-7 内窓にホワイトかぶせ取付
3-8 外枠の作成
3-10.ベースの外縁切断
3―11 チャンネル取付
4 塗装
4-1 外枠塗装
4-2 額裏面塗装
5 吊り金具
6 作品固定金具
1.準備
何事も、準備は大切です。おおげさですが、設計図を書きます。
1-1断面図
ベースとか、内窓とか、各部の名称は、便宜上、私が勝手につけたもので、一般的な用語ではありません。説明文には頻繁に出てきます。
次に、構造、製作工程のイメージが湧くように、余った端切れで組み立てたものを、まえもって紹介します。
目で見て、各部の関係位置が分かるように、ずらして組んであります。
1-2平面図
同じ手順で、各種サイズの額が作れるように、標準図を作ります。
標準図に自分の作りたい号数のキャンバス縦横の規格値を入れ、機械的に寸法を出します。この方法で、50号位まで適用できます。
1-3.材料
私の使う材料の端切れです。
左から
ベース ラワンベニヤ 1800×900mm
700 円/枚
内窓 ラワンベニヤ 1800×900 mm
700 円/枚
マット 壁紙orキャンバス裏地 50mm幅の短冊
外枠
24×12×1800mm
300円/本
モールディング
500円/m
外枠補強 アルミチャンネル 8×5×3.5×900 200円/本
内窓化粧枠 ホワイトカブセ2.7 (内溝が2.7)900 100円/本
キャンバス枠(外枠と同じ物を使う。30号以上は30幅にする)
材料の補足説明
ベニヤは表面に出ないので、建物下地用の安価なもので充分使える 。
枠材は栂、杉、エゾマツなど手に入る安価なもので何でもよい。
モールディングはホームセンタなどでは手に入れにくいので。私は、下記のネット通販で買います。
http://www.firsttrading.co.jp/shop/c/cIXSACR/
マット 壁紙 あるいは キャンバスの切れ端
慣れないうちは、壁紙が扱いやすいでしょう。慣れたらロールキャンバスの切残しの裏地を使うと、けっこう良い味が出ます。
1-4 .工具
左上から
ソーガイド 45°にカットするためのガイド これは必須
ベルトクランプ45°の貼り合わせの固定する道具 あったら便利
ダボ切りノコ 内窓の調整に使う小さなノコ あったら便利
通常の工作ノコ ライフソーと兼用できる あったら便利
ライフソー(商品名)ソーガイドと組合せて使うノコ これは必須
金ノコ アルミチャンネルを切る これは必須
電気ドリル キリだけではチョットつらい あったら便利
サンダー 外枠の塗装面が荒れている時は あったら便利
電動ノコ 大量に額を作る時 あったら便利
準備編は、ここまでです。
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