季節の風の中で

自然に感動した時、生きている事を実感する。その感動を誰かに伝えたい

タグ:小さな港

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昨日、日洋会事務局から作品集が送られてきた。自分の作品の写真を見て思わず、「うーん、弱い」。

完成のサインを入れてから、コントラストを3度も修正し、納得したのに、・・。下地処理がマット状になっているから、「光の当たり具合かな」とも思った。

そして今日、国立新美術館に行って見てきた。実際に広い会場で、他の作品との対比すると、やはり弱い。性格が絵に表れている。
DSCN5528 - コピー
小さな港(F100油彩)

完成度を上げるため少し時間をかけ過ぎ、逆に自分の持ち味を無くした。大きな作品は大きく描かないとダメだな。

今、秋の日展のために、もう1枚、同じ港の視角を変えたものを描きかけているが、他の題材にした方がよさそうだ。
 

それと、今日、生まれて初めて、席を譲られた。
乃木坂から地下鉄に乗った時、席が一つしか空いていなかった。妻を座らせたら、隣の孫くらいの若者が、私に席を譲ってくれた。有難く座らせてもらった。「ああ、俺もそんな歳になった」。 そんな1日だった。

国立新美術館で日洋展が始まった。
DSCN4530

小さな港(F10油彩) F100の写真を撮り忘れた 後で差し替える

伊豆白浜の小さな漁港です。風景画で縦構図は少し無理があるな。

スケッチを数枚描いて、油彩10号を描き、100号にした。徐々に表現の質が上がっていけば良いのだが、そう上手くはいかない。

DSCN5521

一方で、だんだん感動が薄くなっていくので、相変わらず、100号は難しい。

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海育ちだから、小さな港が高いところから見えると、懐かしい気持ちになる。だいぶ前になるが、南伊豆の妻良港、東伊豆の川奈港も、同じように高いところから描いた。

伊豆多賀駅は高台にある。無人駅で静かだ。線路沿いの山道を、少し西に行くと、この風景が見える。こういう構図で何度も描いているから、何の迷いもなく描けた。

伊豆多賀港
伊豆多賀港(F6油彩)

伊豆多賀港のすぐ脇を国道135号が通る。スケッチ、磯釣り、ダンス競技会などで、数えきれないほど、ここを通った。通るたびに「ここは絵になりそう」と思っていたが、いつも先を急いで通り過ぎた

もう、磯釣に来ることはない。ダンス競技もかなり前に引退した。ダンス競技会場の熱海マリンホール体育館は、ここから、ほんの1,2キロ先だ。

地元美術会でスケッチに来て、時間調整で伊豆多賀駅に降り、偶然、この風景に出会ったのは幸運だった。


タイトルを伊豆白浜港1としたのは、次回はⅡにするつもりでこの記事を書き始めた。4月の水彩スケッチを油彩にした1枚。

凡人画家の画風は、ほぼ変わらない。それでも「画風が変わりましたね」と云われることもある。

DSCN4530
伊豆白浜港1(油彩F10)

好きで描いていると云っても、公募展に出すのだから、当然、審査を意識している。描くごとに、何かが少しづつ変わっているのだろう。

私の場合、作品の良し悪しは、技術的なものではなく、何を描くかによってほぼ決まってしまう。自分の感性を信じるしかない。そのためには、何度もスケッチに出掛けることだと思う。

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伊豆白浜漁港スケッチの続き2

スケッチを終え、帰り道の坂道を上り、港を振り返ると、またちょっと違う良い風景だった。

坂道を下って来た時は、港に早く着きたい気持ちの方が先で、風景の見え方が違ったようだ。陽射しの角度も変わったのもある。

DSCN4234 - コピー (1024x740)

遠景に稲取のトモロ岬が見える。何十年も前に磯釣りに来たことがある。横波を受ける危ない磯だった。若かったな。

石垣の上の家で、人影がチラッと見えた。港入り口の金網フェンスの中に入らなければ、そこは行けない。ここにも普通の人の営みがある。

この風景は大きな作品に出来るかもしれない。


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